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「Apache OpenOffice」は今もゆっくりと更新が続けられていてバージョン4.2でWindows 10 SDKベースへ

by Dillon Shook

開発者不足のため、2016年9月に一度はプロジェクト終了が示唆された「Apache OpenOffice(AOO)」は、その後、当面の開発継続が決まりました。2018年10月現在も非常にゆっくりとしたペースで開発が続けられていて、ニュースサイト・The Registerには「誰も生死を知らない」とすら表現されていますが、次のメジャーバージョンアップではWindows 10 SDKと直近のmacOSベースになる予定だそうです。

Apache OpenOffice, the Schrodinger's app: No one knows if it's dead or alive, no one really wants to look inside • The Register
https://www.theregister.co.uk/2018/10/10/apache_open_office_not_dead/


AOOは、長らく「OpenOffice.org」の名前で開発されていたオフィススイートです。2010年に当時の開発元であるサン・マイクロシテムズがOracleに買収されたあと、Oracleとは袂を分かったグループが「The Document Foundation」を立ち上げて「LibleOffice」をフォーク。一方、Oracleは「OpenOffice.org」のソースコードと商標をApacheソフトウェア財団に譲渡し、ソフトウェアの名前は「Apache OpenOffice」に変更されました。

このころから開発速度は低下。2016年にはヴァイスプレジデントのデニス・ハミルトン氏がプロジェクト終了を示唆しました。

その後、終了は撤回されて2016年10月に「v4.1.3」が登場。さらに2017年10月に「v4.1.4」、2017年12月に「v4.1.5」がリリースされているものの、メジャーバージョンアップは2014年4月が最後。2015年にはRed Hatの開発者であるChristian Schaller氏からの公開書簡で「半死半生」と評されています。

An Open Letter to Apache Foundation and Apache OpenOffice team — Christian F.K. Schaller
https://blogs.gnome.org/uraeus/2015/08/17/an-open-letter-to-apache-foundation-and-apache-openoffice-team/

こうした事態に、AOOのピーター・コバックス議長は外部とのコミュニケーション不足を認めています。まず、現行のv4.1.x系統はWindows 7 SDKとmacOS 10.7(Lion)ベースであることから、Windows 10 SDKと直近のmacOSビルドをベースにしたv4.2.x系統への移行を目指すとのこと。開発チームとしては、必要なセキュリティパッチを除いて、年1回はリリースしたいという考えだそうです。

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in ソフトウェア, Posted by logc_nt